「結婚適齢期」という言葉は間違いだと思う
「結婚適齢期」という言葉の違和感
1976年生まれの僕が、中学生だったか高校生だったか、
はたまた20歳前後の頃だったか、すっかり記憶が曖昧なのですが、
「結婚適齢期」という言葉を初めて聞きました。
そのニュースによると結婚適齢期とは、確か20代後半くらいを指していて、
同時に世の女性たちがその言葉や定義に反発していると伝えていました。
- 女性の幸せを結婚と決めつけていて
- それにふさわしい年齢まで決めつけているから
というのが理由。
当時の僕は、「確かに決めつけるのはよくない気がする」くらいのことを
ぼんやりと思いながらも、とはいえ他人事としてそのニュースを眺めていました。
それ以来、特に意識もしていなかったこの言葉が、
育児にヘロヘロの日々の中で突然アタマによみがえってきました。
そして、やっぱり「結婚適齢期」という言葉は間違っているな、と確信しました。
ヘロヘロの育児中にふと気づく
なぜそう思ったか。
それを説明するには、我が家の育児事情をお伝えする必要があります。
我が家は、高齢出産&高齢育児の家庭。
1975年生まれの妻が娘を出産したのは、42歳になる約3週間前。
そして、オーバー40の夫婦で初の子育てを始めました。
以前の記事でも書きましたが、それは想像以上に過酷で、
ヘロヘロの毎日を根性で乗り切るほかありませんでした。
「やっぱりこの年の育児はキツいんだね」。妻とよく話したものでした。
「結婚適齢期」という言葉が突然よみがえってきたのは、その時でした。
「結婚」ではなく「出産適齢期」
20代後半が適齢期なのは、「結婚」というより厳密には「出産」ではないか。
そして、昔は結婚と出産をセットで考える人が今より多かったため、
さらに、結婚せずに出産することのハードルが今より高かったため、
「結婚適齢期」という言葉として定着したのではないか。というのが僕の仮説です。
そして今のところ、その仮説は外れていないのでは?と思っています。
少しでも早く夫婦で真剣に考えることのススメ
僕が勉強不足だったせいですが、
高齢での出産や育児がここまで大変だとは、思っていませんでした。
そして、学校などの授業でも、それを教えてもらった記憶はありません。
僕は後輩や若い人たちに結婚や子作り・育児などについて相談された時、
「こうするべき」という言い方は絶対にしませんが、
自分の経験上、40代よりは30代、30代よりは20代の方が
体の負担は少ないと思うよ、と。
そして、子どもを作るにせよ作らないにせよ、
少しでも早く夫婦で真剣に考え始めた方がいいと思うよ、と伝えています。
自分たちを反面教師にしながら。
その時、「出産適齢期」という言葉とともに話をすると、
妙に納得してくれる人たちが多いような気がしています。